備前焼 鳴瀧窯日記

岡山・備前に工房を構える鳴瀧窯のヨメがつづる日々・暮らしの日記です



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備前焼の焼けについて。

今回は、備前焼について詳しくご説明したいと思います。


IMG_00695.jpg
 

備前焼は、釉薬をかけずに時間をかけて焼き締める(×素焼き)
「焼き締め陶」といわれるやきものです。
窯に詰める場所や、火の温度により焼けが大きく異なります、
その為、同じ色・模様を出すことは不可能なのです。

ここでは、その「焼肌」についてご説明させて頂きます。
あなたのお好みの「焼け」はどれですか?
同じ器でも、焼けが違えばガラリと雰囲気は変わります。
備前焼は地味な印象を持たれている方も多いかもしれませんが、
実はこんなに、色んな表情があるんですよ

では、長くなりますので追記にて御覧下さいませ。

注:商品の価格は全て税込みです。



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●転がし :ころがし

自然釉が豪快にかかってできた模様。
窯変は、作品の大部分が薪に埋もれるような場所に横倒しに窯詰めし、
薪に触れる部分と触れない部分(ヌケ)をつくります。
焼成できる場所がわずか(焚き口近くに置いたもの)なので、
備前焼の華ともいえる焼き色です。窯内の雰囲気によって、ヌケが緋色になる事もあります。

画像 1170
左右とも:ころがし酒呑 ¥3675


●桟切 :さんぎり

品物の一部が割木のオキに触れた時、その部分が還元焼成となり、灰青色に変化。
赤褐色の部分とコントラストを生み出します。
元来は窯の中を仕切る桟の下に置いた品物に多くこの焼けが出た為、桟切の名がついたと言われますが
現在では焼成中に木炭を投入して人工的に行う事も多い焼けです。

画像 1209
左:桟切フリーカップ(ビア)¥1890 右:桟切酒呑¥1260


●胡麻 :ごま

灰が降り掛かって出来る模様。
窯焚き時に降りかかった灰が熱で溶け、胡麻をふりかけた様な状態になったもの。
熱で灰が溶けて流れた状態のもの(玉だれ)があり珍重されます。
窯詰めの際、人為的に松灰をふって焼く「かけ胡麻」もあります。

画像 1166
胡麻 ポット: ¥8925


●緋襷 :ひだすき

備前焼といえば、この焼肌を思い浮かべる方も多いのでは?
本来は窯詰めの際に、器同士がくっつかない為にワラを巻いたりしたもの。
焼いた際にワラに含まれるアルカリ成分と、土の鉄分が科学反応をおこし
緋色の線が現れたものです。
現在では、電気窯で焼く事も多い方法です。

画像 1169
左:緋襷 湯のみ(フリーカップ)¥1260 右:緋襷 角皿¥2310


●牡丹餅 :ぼたもち

道具土を、その名の通り牡丹餅の用に平たく丸くし、
器の上などにのせて焼いたものです。
元来は窯詰めの際、皿などの上にも品物を置く為の緩衝材的役割。

画像 1208
左:牡丹餅 箱皿(小)¥4200 右:牡丹餅 七寸皿¥3150
 


○窯変 :ようへん

これらを総称して「窯変」(ようへん)と呼び、
文字通り窯の中で様々に変化を遂げるわけです。
作者にとっては期待と不安の種であり、良い焼けが出ると大きな喜びにもなります。 
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